40歳からの私のチャレンジーアメリカニューメキシコ生活

アメリカ人の夫と一人娘との3人家族。東京暮らし→2022年40歳でアメリカニューメキシコへ。そんな私の日記です。

【アメリカの好きなところ】Storeでのできごと

アメリカに住んでいると、

雑だな〜

嫌だな〜

と思うこともたくさんあるのだけど、

今日、Storeで2回も

アメリカのこういうところ好きだな

思う経験をしたので、書きたいと思います。

 

朝、スーパーに行った時。

おばあさんが

カードのエリアでバレンタインデーカード

選びながら、

「これはちょっといやらしい感じかしら?」と

聞いてきました。

カードを見ると、開けると中から

ハートとキスをする手書き風のカップルの絵が飛び出てくる。

私は

「かわいい。素敵だと思うよ」

と答えました。

 

「私たち毎日朝、ハグをするのよ。だから…

でもこっちのカードの方がいいかしら…」

とまた、別のカードを色々と見て、選んでました。

誕生日、クリスマス、バレンタインetc. イベントや感謝を表すときなど
カードを贈りあうアメリカ。カードの種類も豊富

おそらく75歳ぐらいのそのおばあさんが、

その年でパートナーであろう人にバレンタインカードを選んでいるのも、

毎日、ハグするのも、

通りがかりの私に意見を求めてくるのも

なんて微笑ましくて、素敵なことなんだろうとほっこり。

カード以外にも、バレンタインはぬいぐるみやバルーン、チョコレート、植物etc.
スーパーには赤やピンクがいっぱい。
女性から男性へではなく、大切な人たちに感謝や愛を示すための日。
娘のスクールでもチョコやキャンディを持参してみんなで交換しあいます。

 

同じ日の午後、今度は日本の100円ショップにあたるDallor shopに

行った時のこと。

欲しいものを手にとって、レジに並ぶと、

私の前でレジをしている70代の女性。

キャッシャーの女性に何やら話していて、

よく聞くと、

「12月に姉妹が亡くなり、

その翌月1月には娘が亡くなった

色々あってつらい時なの…」

と涙ぐみながら話していて。

キャッシャーの女性が思わずハグをしにレジから出てきて、

私も何にもできないけど、

「ハグさせて」とハグを。

そうしているうちに、私の後ろで待っていた女性も

「私にもハグさせて」

次々にその女性にハグをしました。

 

娘さんは肝臓移植を待っていたけど、

移植を待たずに、

金曜日に家に一時帰宅して翌月曜日に突然亡くなってしまったそう。

2ヵ月連続で、大切な家族を亡くすなんて、

想像もできない悲しみだと思います。

 

「今は、犬が私から離れずいてくれて

一生懸命なんとか気持ちを保ちながら生きているわ。

とにかくつらい日々だけど、

今日、こうやっていい人たちに会えてよかった

そういって、女性は店を出ていきました。

 

日本では、どんなにつらいことがあっても、

買い物に行った先でお店の人にその話をすることや、

それを聞いた周りの人が抱きしめてくれるなんてことありません。

 

気軽に人々が世間話をする、

嬉しいこと、つらいこと、素直に表現する国民性、

そしてハグ文化。

これはアメリカの素敵なところで、私も大好きです。

 

銃とか、政治とか、人種差別とか

イヤなことが耳に入ってきがちなアメリカ。

実際に生活してみるとこんな素敵な経験もできるものです。